生物学専攻が泣きながら情報学専攻を受験した話 【電通大 院試】

やあ
こんにちは、Kosです。記事を書くのは初めてだと思ったら2年前にサークル企画で書いてた。ついでに未投稿の下書き見つけた。


今回は「生物学専攻が泣きながら情報学専攻を受験した話」ということで、院試期間何をしていたかを書いてみようと思います。
ちょっと珍しい状況なので、専攻を大きく変える後輩達の役に立てたらと思います。
そうじゃない人にはちょっとしたおもしろ読み物と思っていただければ幸いです。

1万字ちょい書きましたが内容の大部分が勉強部なので院試終了フレンズにとっては読みごたえはないかも。

ではでは

一番大事な書き忘れ追記:受かってました

 

 

自己紹介

Kos( Twitter(X) : @____kos__ )

PythonRPGゲームと酒盛りが好きな限界大学生

uec21(21年度入学)、ギリ現役のB4、ポケサー所属

Ⅲ類化学生命工学プログラムの研究室で麻雀酵素タンパク質の構造研究をしている

生物専攻なのに血が苦手なのでタンパク質に逃げた結果、今はくっさい培地に大腸菌を塗りたくる仕事をしている

 

なんで専攻変えたの?

プログミングがちょこっとできたので入学当時もともと一類志望だったのですが、気づいたら三類で白衣着てタンパク質を破壊してた。うおお。
要は情報系の勉強に未練があったので院で学べたらなあと思いこっちを志望しました。

 

噓です

もう2年遊びたかったから!!!!!

 

もう2年遊ぶ上で、全然今の研究室がウルトラ快適なんですが、再来年うちの研究室がボスっちの退職とともになくなるということで。
低GPAなので院試は確定なんですが、たぶんS専攻の問題を勉強する手間とJ専攻を勉強する手間は変わらなかった気がします。

なぜか:知識が定着してないから


自分は生物系の専攻なんですが、化生(化学生命工学プログラム)内で新たに研究室を探すとなると物理化学的な内容も復習する(復讐される)必要があるんですが。
他力本願で単位を取ってきた自分にとってゼロから始めるのと対して変わらなかったと思います。

だから、ほなJ行こか!!ってことになったわけです。
まあB3の時点でこの計画は立ててたので、卒研の今の研究室に配属されるときにはボスっちには話してました


意気込み?

とりあえず惰性で適当にやってたゲーム、主に複数人で誘われたらやっていたゲームや、デイリーがある系のゲームを5月くらいに軒並み消しました。でもゲーム自体はまだちょっとやってました。
時間でいうと10が2くらいになったと思います。
ただその分YouTubeを見る時間が3倍くらいになったのでたぶんあんま変わってないです。


実は0次試験落ちかけてた

ぼくはもともとJ科のとある研究室(S研)にめちゃくちゃ興味がありまして。
B3の頃から目をつけていて、一類の卒研研究室配属のときから合わせて5回くらい行ってたんです。


そんで5月のオプンラボ、そこのボスっちに「ここめちゃ行きたいんです本命です」みたいな話をしました。
そのときの返答が「おけ、でも本気になったらまた来てね~」だったんですが、、、
ウルトラ愚かKosはこれを「(一旦配属希望の旨は)おけ、(サイン貰いに)また来てね~」と、平たく言えば曲解してしまったわけです、

 

そして迎えた出願week、サイン貰いたいです~おなしゃ~とメールを送ると……

「今年の募集締め切ったで」

あっ

 

一応ダメもとで面談はしてくれるということで、面談を受けました。
「ちょい来年のM1多くなるからむりっす(略)」
オワタ\(^o^)/

 

焦りに焦りました。ほんまに焦りました。いやまあぼくが100悪いんですが。
なんてったってS研以外行くつもりがサラサラなかったので、B3以来他をなんも調べてなかったのです。


この時点で願書締め切り4日前。
B3の頃に作成した行きたいかも研究室リストを引っ張り出してにらめっこしました。
ゆずれもん(現S研所属)がくれた情報も合わせ、なんとかやりたいことができそうな研究室をいくつか掘り当てることに成功しました。この時点で締め切り3日前。

メールを乱射し、唯一返信してくれたのがH先生でした。マジ神。
翌日に面談を済ませ、無事配属漏れは回避できました。

書類提出は締め切り2日前でした。

 

ほんまに危なかった。
というか危機管理能力なさすぎ。
今回の院試でS研に行けなかったのが唯一残念なところでした。
現B4にも知り合いが多く、快適そうで、やりたいこともできるS研を逃したのはほんまにショックでした。配属漏れを考えて普通に留年、休学も考えてました。


S研の面談後の2日は精神死んでました。
ゆずれもんはもちろん、お話をしてくださったM2のミノガメさん、つまみさんにも本当に申し訳ないことをしてしまったと心から反省しています。ここでお詫びさせてください。
S研行きたかった……知り合い辿って無理やり遊びに行きます。


勉強について

8月入試に対し、3月の終わりごろから始めてました。
なんてったって専攻が変わるもんですから、いつもの試験のように適当にするわけにはいきません。


3,4月は結構グダグダ微積線形の復習と、離散、ORをやってました。まあこれがよくなかったんですけど。
5月から本腰を入れてやり始めました。


勉強時間としては、3~5月は週に7時間程度、5月からは週に20時間程度、2週間前からは1日8時間程度、1週間前からは1日12時間程度でした。
正直もっと前から計画的に履修、復習、勉強すればこんなにやらなくてもいいと思います。

 

選択について

必修の線形微積はいいとして、選択は何を選ぼうか迷いました。
Jの入試は


0. 線形と微積(必須)
1. アルゴ
2. 確率・OR

[2-i]簡単めな確率+ちょいむず確率2問(A問,B問両方必須)

[2-ii]簡単めな確率+OR(シンプレックス法)
→[2-i][2-ii]のどちらかを選択
3. 離散数学
4. 計算機工学

[4-i]形式言語(オートマトン、文法)

[4-ii]計算機アーキテクチャ
→[4-i][4-ii]のどちらかを選択

 

という構成になっています。このうち、0は必須で、1~4のうち3つを選択して解答しなければなりません。


選択科目は当初の予定では1, 2-ii, 4-iiの予定でした。4-iiは三類でも習いましたし、アルゴリズムはぶっちゃけプログラム書けるからなんとかなるやろの精神で、2はORを勉強したので
離散は少し手を着けていましたが範囲がデカそうだったのでやめました。

 

ここで愚かポイント+1なのですが、ぼくは過去問を見ずにとりあえず科目の内容を攫って勉強してました。例えばORはシンプレックス法しか出ないのに全部やってました。

本腰を入れ始めた5月、このペースではまずいと思ったのに加え、シンプレックス法が普通にだるくなった(笑)ので方針を変え、2-iに切り替えました。これは成功だったと思います。

 

勉強方法云々は後述するとして、では選択は1,2-i,4-iiだったのかというとそうでもなく、最終的には1,2-ii,4-iを選びました。計算機アーキテクチャ形式言語の方に変えたわけです。前日に。


そう、前日に。


今度はここでスーパー愚かポイント+100なんですが、自分、院試の前日9:00までオートマトンのオの字(Sの字)も知らなかったんです。
前々日に勉強を終えようとした際、一緒に勉強してたくろくんと、ちょくちょくやり取りしてた仲のいいliarさんが「形式言語は楽だよ」と。なんだと。


前日までにだいたいの他の勉強を済ませていたので、まあやってみるかくらいの気持ちでオートマトンをやってみました。

 

めっちゃはまりました。

 

自分との相性が良かったのか、面白いくらいに頭にスルスル入ってきました。
オートマトン、文法のinputを半日で片付けられたので、午後は過去問を解いていましたが初見の問題も楽勝に。


勉強を終えるころにはなんなら全科目中一番自信のある科目になっていました。
めっちゃわかりやすい形式言語の資料くれた班長と、その資料作ったnsn先生(面識なし)ほんまにありがとうございます。


人と一緒に勉強するの、マジで大事だったなぁ。


どう勉強した?(これからの受験生向け)

0. 線形微積

過去問をベースに勉強しました。
J科の線形微積は「I科の線形微積問題の(比較的簡単な)一部分」が出題されます。例えばI科の線形の(1)~(6)があればJ科は(1)(3)(4)だけ出たり、微積に(1)(2)(3)[i][ii][iii](4)があれば、(1)(3)[i][ii]のみ出たり、といった感じです。
問題としては基本的なことしか出ないので、過去問と教科書を読んでいれば大丈夫です。以下詳細。


〇線形

関連科目:線形代数学第一、線形代数学第二、数学演習第一、数学演習第二
過去問を見ましょう。一次結合・従属、基底、固有ベクトルと行列のn乗、対角化でだいたい網羅できます。
一つ気を付けたいのが、2022のような言葉で問う問題が出ることがあること。
よく理解している人にとっては朝飯前でしょうが、自分はここの理解が浅かったので教科書と一生にらめっこしたり人に聞きまくったりしてました。なかなか一人で勉強しなおしは厳しいものがある。
ちなみに、ちゃんと見ておいたおかげで実際に2024年出ましたが何とかなりました。本当に良かった。

 

微積

関連科目:微分積分学第一、微分積分学第二、数学演習第一、数学演習第二
二変数関数のアレコレと重積分「しか」出ません(問題形式改定~2024現在)。
こんなこと言うと今後の人に間違いを生んでしまうとよくないですが、少なくとも自分が過去問を問題形式改定からの10年分解いたまでではこれ以外出てません
二変数関数のアレコレはマクローリン展開接平面偏微分極値と陰関数など出し方は様々ありますが、1年次に履修する授業の教科書をさらっておけばまず問題ないと思います。
一点気になっていたのがラグランジュの未定乗数法。これも理解が深い人にとってはな~んだ、で済むでしょうが、問題として出しやすそうなので警戒していました。
I科には過去に出たことがありますが、Jでもいつ出てもおかしくないような気がします。


積分はパターンが結構あって、ほとんど置換を伴う重積分が出るということです。
よく出たのはx+y=s,x-y=tと置くタイプとx^2+y^2=r^2と置くパターン。
後者はよくある変換なのでだいたい問題ないですが、前者は意外と抜けがちな気がします(Kos調べ)。ヤコビアンを自分でしっかり計算できるようにしておきましょう。
計算部分はまあ数をこなしてケアレスミスをなくすのが大事です。ぼくはケアレスミスを無限に生むので、過去問を何周もして慣れさせました。


1. アルゴリズムとデータ構造

関連科目:アルゴリズム論第一他
問題に一番ムラがある選択科目だと思います。当たりとはずれの年の格差がすごい。
データ構造(木構造がほとんど)問題とそれに連なるソート系のC言語の問題、単品でのプログラムの問題が頻出します。
木構造に関してはヒープが多く出ます。問題が作りやすいんだと思います。根が大きいか小さいか、子ノードの最初の参照は右か左かをきちんとコードから読み取れれば問題ないと思います。


自分が勉強する上で意識したのが、もともと履修をしていなかったせいで言葉の意味が分からなかったので、意味を理解しながら問題を解いていたことです。走査順や計算量の概念を導出できるようになっているといいと思います。


ソート系はプログラムの書き方まで全部覚えておくといいと思います。
コードをパッと見たときに「あーこれね」となるのが理想なので。
ただ一つ今年(2024)やばかったのが、範囲にしれっと書いてあったスタックとキューに関するプログラムがまるっと出たことです。過去問では「違いが分かるか」「木構造の走査」くらいしか出なかったので自分は抑え損ねていたのですが、ちゃんと構造自体をプログラムで理解できるようにしておくべきでした。


<キーワード>
ソート:ヒープ(構造)、バブル、クイック、マージ、選択、挿入、バケット
抑えるべきこと:仕組み、プログラムの構造、計算量

 

まあべらべらとのたまいましたが自分は本番結局時間不足で3/4白紙で出しました。終わってる。
勉強法としては過去問メインでした。分からないことは一緒に勉強していた履修済みの友人に聞いたり、授業資料やネットで調べたりしました。過去問が一番大事で、とりあえず手を着けてみて分からないところを調べて勉強する方法が効率が良かったです。


2. 確率、オペレーションズリサーチ

問題形式再掲
[問1]確率lv1
[問2](A)確率lv2 (B)確率lv3
[問3]OR(シンプレックス法)
→[1][2]または[1][3]を取る。[1][2]を選ぶときA,B両方解答必須(lvは個人的な難易度です)

〇確率

関連科目:確率論
今回の勉強で一番時間を費やしました。
[1]は結構簡単めな確率の問題で、基本的な確率関数の期待値や分散について問われます。問題によっては(2024もそうでしたが)、気合を入れれば高校までの知識で解ききれる問題も出ることがあります。ここは正直序盤なので確実に取れた方がいいです。確率ORを取る場合いずれにせよ必須で解かなければいけないので勉強しましょう。


[2](A)は少し[1]より難しめな確率の問題が出ます。[1]の知識に加え、確率分布関数、密度関数、母関数やモーメント(積率)母関数、再生性の利用など、主に確率論で学んだ内容から出ます。


学んだ確率分布のすべての関数を覚えておきましょう

 

だいたい「○○分布の確率密度関数は以下のように表される」と示してくれるのですが、過去には前説明なしでガンマ分布をホイっと投げてきた年がありました。勘弁してほしい。


各確率分布が離散か連続かモーメント母関数、密度関数、分布関数、平均値と分散の相互変換日本語で表すとどう言うかグラフにするとどんな形になるかをしっかり抑えましょう。


個人的には「日本語で表す」というのは結構大事だと思っていて、例えば「幾何分布はどんな密度関数だ?」と迷ったときに、「確率pのベルヌーイ分布で、x+1回目の試行で初めて成功する確率だ」と思い出せればp(x)=p(1-p)^xは自然と出てくるでしょう。

また、負の二項分布は定義が2パターン(まあ結局同じなのですが)あるので、どちらを使うほうがより直感的か、などがすぐに出せると思います。グラフの概形理解も同様の理由です。


式の変換も大事です。E[X]のX部分が二変数の二次式などになったときに、共分散などからすぐに値を出せると時短になります。確率変数の多次元変換、二次元分布の同時分布関数と周辺化とあわせて押さえておくといいと思います。


また、[2]では正規分布表も時々出るので使い方を覚えておいた方がいいです。向きによって微妙に違うので別のパターンの正規分布表が出てもビビらないようにしておきましょう。
年によってはチェビシェフ、イェンセン式を覚えておくだけで大問まるっと一個取れるときもありました。


<キーワード>
確率分布:一様(離散、連続)、ベルヌーイ、二項、幾何、負の二項、ポアソン、正規(+カイ2乗、t、F)、対数正規、パレート、指数、ガンマ、コーシー、標本分布
各確率分布で抑えるべき式など:確率(密度)関数、累積/確率分布関数、平均値、分散、モーメント母関数の導出、変換

 

[1][2]は自分が確率論を履修していなかったので、何人かの友人から複数の先生の授業資料をもらい、過去問と見比べながら勉強しました。過去問も大事ですが、何分出題範囲が広いので、分布や関数の仕組みをある程度理解してから問題に手を着けるといいと思います。ただ、後述しますが選択者が少ないので解答がなかなか見つからなかった(自分はそもそも見つけられませんでした)のが難点です。

 

○OR基礎

関連科目:OR基礎
途中で勉強をやめてしまったので詳しいことは書けませんが、シンプレックス法しか出ません。条件式をしっかり書き、表を埋められれば何とかなると思います。問題が1問な都合上計算ミスだけすごく怖そうなところ。


3. 離散数学

関連科目:離散数学
今年(2024)は難化したようです。マークシート式で、離散数学だけ解答用紙が別紙になっています。
詳しくは過去問を勉強していないので語れません。


4. 計算機工学

問題形式再掲
[4-1]計算機工学(形式言語(オートマトン、文法))
[4-2]計算機工学(計算機アーキテクチャ)
→[4-1]または[4-2]を取る


〇[4-1]形式言語

関連科目:形式言語理論
個人の感想と自分の周囲のレビューではありますが、取れる人は一番稼ぎやすい科目だと思います。前述のとおり自分は前日に半日でゼロからinput、半日で演習を済ませましたが本番では一番手ごたえがありました。


問題傾向としては有限オートマトンと文脈自由言語の2つのみ。
有限オートマトンオートマトン自体の生成と状態遷移図が描ければ何も問題ないと思います。たまに挟まる証明(ex.言語が正則である証明)が厄介ですが、成り立ちを理解できていればなんとなくでも書けると思います。


文脈自由言語も同じです。ただ、前述の仕組みの理解に加えてポンプの補題は理解し、応用できるようにしておきましょう。度々出ます。


素数が最低である状態遷移図の描き方は慣れです。過去問を解きましょう。
なぜ「稼げる」と先に述べたのかといいますと、「これ以外の出題方がない」からです。せいぜい難しくしても要素数を増やして状態遷移図を書きづらくする、証明問題を2問程度出題する程度でしょう。言語の生成と文法規則を理解していれば、逆に言えば落としようがないです。知らない式や単語、初めて見る問題形式におびえる必要性がないのはかなり安心できます。


勉強法の演習としては過去問だけで十分だと思います。自分は履修していなかったので友人から資料をもらい、知識をある程度得てから過去問を解き始めました。問題形式上履修していないと当然問題の意味が全く分からないので。

 

〇[4-2]計算機アーキテクチャ

関連科目:計算機工学他
n進数の変換、論理式、回路図、メモリに関する知識などがよく出ます。
n進数変換はまあ本当に単純な計算なので気合で解くとして、他は全部暗記です。論理式や回路図はある程度考えますが、正直(電通大院試にのみならず一般的な問題が)パターン化されているので暗記です。


勉強法としては、授業資料がないとかなり厳しいと思いますので履修していない人はなんとしてでも手に入れましょう。範囲も少し広めなので、過去問で頻出する上記の内容を中心に暗記しましょう。

 

その他のなんか

〇結局どれを選ぶべきか・難化傾向について

難化は運ゲーです。
今年(2024)は聞いた話によると離散数学がやばめだったそうです。
去年(2023)の形式言語理論[4-1]が証明2問で重めだったことを考えると、急な難化を予知するのは不可能です。


自分は新たな内容をゼロから勉強する必要があったので、科目をあらかじめ絞り(といっても前日に変えてますし、もっと前々から勉強していれば関係なかったのですが)ましたが、全部できるようにしておいて損はないと思われます。


選択科目で比較的軽めなのが(1.アルゴの前半)(2.確率の問1)(3.{不明、たぶん前半})(4.[4-1])なので、受験予定科目が本当に何もできなくてまずそうな場合の逃げ先を作れます。
おそらく今年(2024)一番多く選択されたパターンが1,3,4-1だと思います。過去問の解答作成状況を見る限り例年もそうっぽい。確率は基本重いです。

ただ今年離散が難化したことで今後変わってくるかもしれません。


あくまで個人的な意見ですが、1と4-1は勉強すれば結構稼げると思うので取るといいと思います。


〇点数について

2024時点では点数配分は

[外部英語試験]100点
TOEICTOEFLの点数で決まります。
大学入学以降のスコアが対象です。院試受験予定の人は早めに受験しておくべきです。
点数は最新のものではなく一番いいものを提出できるので、お金に目を瞑れば何度でもスコアを更新できます。多くの人はTOEICを使うので、TOEIC R&Lを何回か受けておきましょう。


スコア換算は、
TOEIC:score<=152→0点、728<=score→100点、それ以外→(score-150)*5/29点
TOEFL:([TOEFL-PBT/ITP]-296)*2.874をTOEICスコアとして点数変換(iBTは別途換算、略)
となるので、TOEIC730取れば満点です。内部生は共通単位にもできるので得ですね。

 

[学力試験]400点
・線形微積→100点
・選択3科目各100点*3→300点

 

[面接]100点

の計600点です。完全な安全合格圏は6割くらいだと思います。2023年受験の先輩が400/600点で半分より上だったそうなので、このあたりかなという感じです。


〇面接について

裸踊りでもしなければ7、8割は貰えます。
受験票と一緒に会場が送られてくるので確認しておきましょう。学力試験が1日目で面接が2日目です。
服装はスーツの人がほとんどです。一部私服がいましたが、点数に影響する?のかが全く分からないのでまあ安全にスーツでいいでしょう。


質問内容は
・大学院志望理由
・研究内容と卒研の方向性、関連性
・就職はどう考えているか
(・最近読んだ論文はあるか)


が聞かれるそうです。聞かれる"そう"ってのが何のかといいますと、面接官と会話内容によって聞かれる内容がある程度左右するからです。
一問一答で短文で答えていると時間いっぱいまで質問攻めにあいますし、逆に深く答えすぎると突っ込んだ質問(研究内容etc)などが飛んできます。どちらがいいかは分かりません。


色々聞いた感じ、テンプレ質問↑が3つほどあって+αというような感じです。
自分の場合は専攻変えるので、事前知識は大丈夫か、専攻変えてまでどんなことをしたいのか、研究室を選んだ理由は、などを聞かれました。つまり全然テンプレと違いました。


また、「合否に関係ありませんが」と前置きされたうえで単願か併願か、就活はしてるかを聞かれます。風の噂によると、
・「併願です」→面接官「コイツが受かって辞退されると定員割れの可能性があるから合格枠を増やそう」
・「単願です」→「ガチギリボーダーだったときにお情けやるか」
の可能性があるそうな。本当に風の噂なので信じないでください。そういうのがあるとだけ。じゃあ全員併願ですって言えばいいね。囚人のジレンマ


最後に「何か言い残すことはあるか(意訳)」と聞かれるので、どうしても受かりたいんだ!や、就活してないから落ちたらほんまにまずい、あんま昨日の試験よくなかったと思うから受からせてくれ、などのたまっておきましょう。点数に関係あるかは知りません。


〇その他

・試験時間について
→Jは必修~選択まで全部合わせて3hです。前日の体調管理を十分にしておきましょう。あと案外試験時間短いので、過去問を通しで解くときは時間を測るといいかも。


・前泊について
→今年は台風の影響で安全に前泊する人が多かったため調布のホテルはほとんど埋まりました。台風がなくても電車の遅延なども普通にあり得るので、遠方で前泊予定の方は早めのご予約を。


・倍率について
→Jは近年は倍率1.9~2.1倍、実質倍率(辞退者や受験しなかった人を除く)1.8~1.9倍に落ちつきます。多大の人も受験しますが、内部生だから点数が上がるなんてことは(表上は)ない(裏もあるかは知らん)のでちょっと覚悟が必要かも。詳しくは電通大サイトから。


・1日目の試験会場について
→今年(2024)は前日の16:45に公開されました。あり得ない。早く出してくれ。電通大ホームページを監視しておきましょう。今年はA棟でしたが机が小さすぎてありえない。考えてくれ。


・点数について
→暗黙の了解で、よっぽど厳しい研究室ボスでない限り、翌週には先生は結果を知っているのでねだれば教えてもらえるんじゃないでしょうか。ぼくは問い合わせたら怒られました;;発表当日もなんか10時公開言うてたのに9:26にpdf出ました。


・書類の提出について
→募集要項には郵送だとありがたいと書いてありますが内部生は正直そんなの知ったこっちゃないです、申し訳ないですが対面で入試課に出しに行きましょう。その場で必要な書類が足りてなかったり記入漏れがあったりしないかを確認してくれるのでメリットしかないです。郵送は書類不足か確認できませんしね。


・過去問に手を着ける時期、勉強法
→各科目の最後に書きました。知識が先か問題が先かは個人差なのであくまで参考にしてください。時期的にはまあ履修済みだったら4月入ってからでも何とかなると思います。

 

・ところでなんでこの記事書いたの?
→ゆずれもんが書けって言ったから


スペシャルサンクス

・研究室選びからJ専攻全般のいろはまで何もかもの感謝:ゆずれもん
・過去問を一緒に勉強してくれたRyoくん、liar
・解答や授業資料をくれたNaoさん、班長ツナマヨ、みやした、はろー。
・追い込み期間に一緒にいてくれたくろ、taro そして日高屋
・マジで精神安定剤になった隣研のよろしゅう
・応援してくれた、この記事を読んでくれたおまえら

 

来年結果が出たら画像でも載せます

なんか間違い、質問等あればKosのTwitterまで。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!